こんにちは。みなさんは ディズニー長編アニメーション第50作目の映画『塔の上のラプンツェル』を観たことがありますか?
本記事では『塔の上のラプンツェル』のあらすじや見どころをたっぷりご紹介します!
※本記事は『塔の上のラプンツェル』の本編のネタバレが含まれておりますので、これからご覧になる方はご注意ください。
解説
“髪長姫”の呼称で知られるグリム童話のヒロイン、ラプンツェルを主人公に、自由自在に操れる驚くほど長い彼女の“魔法の髪”に秘められた謎と旅を描くアドベンチャー・アニメーション。『ボルト』のバイロン・ハワードとネイサン・グレノが共同で監督を務め、未知なる世界に挑むラプンツェルの冒険をダイナミックなアクションと共に描き出す。
出典:シネマトゥデイ
あらすじ
森の奥深く、人目を避けるようにしてたたずむ高い塔。そこには、金色に輝く“魔法”の髪を持つ少女ラプンツェルが暮らしていました。18年間一度も塔の外に出たことがないラプンツェルは、毎年自分の誕生日になると夜空を舞うたくさんの灯りに、特別な想いを抱き、今年こそは塔を出て、灯りの本当の意味を知りたいと願っていました。そんな中、突然塔に現れた大泥棒フリンと共に、ついに新しい世界への一歩を踏み出します。初めての自由、冒険、恋、そして、彼女自身の秘められた真実が解き明かされ…。
出典:ディズニー公式
新しい世界へ踏み出す<勇気>のすばらしさを描いた、記念すべきディズニー長編アニメーション第50作目にふさわしい、美しく感動に満ちた物語。
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予告動画
― 私は知りたい 新しい世界を ―
見どころ
その1 等身大のプリンセス、ラプンツェルの魅力に目が離せない!
ラプンツェルの魅力といえば、長さが21メートルもある“金色の髪”ですよね。その髪は歌うと光り輝き、傷を癒すことのできる魔法の髪なのです。ラプンツェルはその髪で泥棒を捉えたり、塔の下へ降りたりと、髪を自由自在に操ることができるのです。
また、ラプンツェルの魅力はその髪や可愛らしい風貌だけではありません。彼女の好奇心旺盛で天真爛漫な明るい性格も大きな魅力と言えるでしょう。ラプンツェルは18年間一度も塔の外へでたことがないにも関わらず、決して卑屈になったりせず、多種多様な趣味をもち工夫をしながら暮らしていました。友達のパスカル(カメレオン)と仲良く過ごし、母親の言うことにもきちんと従っていたようです。一方で、塔の中の生活を退屈に感じており、外の世界に興味深々でした。誰でも新しい環境に踏み出すことはとても勇気がいることです。ラプンツェルが勇気を振り絞って外の世界に踏み出し、様々な困難に立ち向かっていく姿には、私達まで勇気づけられるものがあります。
塔の外へ踏み出したあと、ラプンツェルは自分の行動が間違っているのではないかと何度も葛藤するシーンがあります。従来のディズニー映画のプリンセスは、自分の行動に迷いを示さない印象がありますが、彼女は私達と同じように迷ったり落ち込んだりするという「等身大なプリンセス」であることにも好感がもてますよね。
そして、ラプンツェルの存在は彼女が出会うあらゆる人物の心を開いていきます。恋に落ちる泥棒のフリン・ライダーもそうですが、敵意のみられていた“荒れくれ者たち”や“マキシマス(馬)”もそうと言えるでしょう。ラプンツェルは夢を持つことを忘れてしまった“荒れくれ者たち”に、「優しい心を思い出して!あなたたちは夢を持ったことがないの?」と必死に訴え、見事に優しい心を思い出させるのです。彼女の素直でまっすぐな性格が、周囲の人物に良い影響を与えるのでしょうね。
その2 ディズニー史上最もハンサムで魅力的なキャラクター、フリン・ライダー!
可愛いプリンセスとハンサムでチャーミングな王子様が定番のディズニープリンセス映画ですが、本作に登場するフリン・ライダーの特徴は「あごひげ」「ワイルド」「泥棒」といった具合であり、従来のディズニー映画のヒーローとは到底思えないものです。しかし、彼はなんといってもとんでもなくイケメンで圧倒的な人気を誇っており、ディズニー史上最もハンサムで魅力的なキャラクターと言えるでしょう。そんなイケメンの誕生エピソードは実に興味深いですよね。
実は、女性の好みは様々であることから、誰にとってもイケメンであるために、ディズニーはスタジオ内の女性陣で“ホット・マン会議”を行ったことが、日本テレビ系「金曜ロードSHOW!」の公式Twitterで明かされています。その会議では、スタジオ中の女性がお気に入りのイケメンの写真を持ち、「タレ目はだめ」「青い目は却下」といった率直な意見をぶつけ合ったそうです。男性陣にとっては「キツイ会議」だったそうですが、そうした苦労の果てにたどり着いたのが、今のフリン・ライダーという理想のキャラクターだったわけですね。
また、彼の魅力はそのルックスだけではありません。最初こそ「泥棒」で名の知れた彼ですが、ラプンツェルと出会ってから徐々に改心してゆき、物語が進むにつれ彼の優しさや頼もしさ、ラプンツェルを命がけで守ろうとする勇敢さなどが垣間見え、女性陣が惹かれるだけでなく、男性陣までも憧れるヒーローとなるのです。
その3 ラプンツェルが思い焦がれていたあの場面、圧巻の映像美!
ラプンツェルは誕生日の夜、毎年夜空に無数の灯りが舞い上がるのを見て、その光景を塔の壁に描いていました。フリンと共に塔の外へ踏み出し辿りついた場所で、ラプンツェルはずっと見たいと願っていたその光景をついに目の当たりにするのです。フリンと共にボートに乗っているとお城から少しずつ灯りが飛び始め、やがて二人は無数の灯りに包まれます。とても美しく、幻想的なシーンです。
夢がかなってしまったら、次は何をしたらいいの?―ラプンツェル
それが楽しいんじゃないか、また新しい夢を探せば良いのさ。―フリン・ライダー
物語の絶頂ともいえるこのシーンで、二人のこのセリフがあります。この物語で筆者が一番好きなセリフでもあります。誰しも夢があり、またその夢がかなったり、なくなってしまっても、また新しい夢を探すことを楽しんでいければ良いですね。
この映画を観た人へおすすめのディズニー映画
『リトル・マーメイド』
『モアナと伝説の海』
『ズートピア』
『メリダとおそろしの森』
基礎情報
・タイトル:塔の上のラプンツェル
・英題:Tangled
・原作:ラプンツェル(グリム童話)
・監督:ネイサン・グレノ、バイロン・ハワード
・製作:ロイ・コンリ
・製作総指揮:ジョン・ラセター、グレン・キーン
・脚本:ダン・フォーゲルマン
・製作年:2010年
・公開日:アメリカ 2010年11月24日
日本 2011年3月12日
・受賞歴:第83回アカデミー賞 ノミネート 主題歌賞
第68回ゴールデングローブ賞 ノミネート 最優秀主題歌賞 最優秀長編アニメーション映画賞
・音楽:アラン・メンケン(本作代表曲)「自由への扉」「輝く未来」
・作詞:グレン・スレイター
・編集:ティム・マーテンズ
・キャスト(声の出演):マンディ・ムーア/中川翔子(ラプンツェル)
ザカリー・リーヴァイ/畠中洋(フリン・ライダー/ユージーン・フィッツハーバード)
ドナ・マーフィ/剣幸(ゴーテル)
・上映時間:100分
・製作国:アメリカ
・配給会社:ウォルト・ディズニー・スタジオ・モーション・ピクチャーズ
・関連作: 『ラプンツェルのウェディング』
『ラプンツェル あたらしい冒険』
『ラプンツェル ザ・シリーズ』
・興行収入:25.6億円